私たちは子どもの病気、とくに白血病や小児がんを専門に診療している医師の集まりです。
私たちは小児がん白血病の真の治癒、子ども達の健康な成長の実現を目指しています。
私たちグループは1970年代初期に任意団体として設立され、1980年代初頭から小児急性リンパ性白血病、小児急性骨髄性白血病、非ホジキンリンパ腫等の小児がん白血病を対象にしたグループ学術活動、臨床研究を開始しました。2020年現在、関東甲信地域および九州熊本の53病院施設の小児科医、総数約330名がグループに参加しています。小児がん臨床研究の全国組織であるJPLSG/JCCG設立に伴い、私たちは独自の臨床試験を終了し、会員はJPLSG/JCCGの臨床試験に参加しています。
私たちグループの目標は小児がん白血病の診療に従事する医師の育成です。小児がん白血病は比較的稀で、一人の医師の経験には限りがあります。病気の子ども達に安全で質の高い治療を行い、またより良い治療を開発するためには、医師は常に高い能力や研究マインドが求められ、そして多数の医師が相互に情報交換するグループ活動が必要です。そこで地域性を活かした活動による会員医師相互の研鑽、教育プログラム、人材交流が現在の私たちの重要な課題です。2019年は教育集会を10回実施し、それぞれ30名から80名が出席しています。また2019年はグループから国際的な学術誌に5編の原著論文を発表しました。さらに認定NPO法人ゴールドリボンネットワークから援助を得てスカラーシップ制度を設け毎年1名の会員を海外留学に送り出しています。
私たちグループは40年以上の歴史を持ち、その間に4千数百名の患者さんの診療を行って来ました。そこで私たちの責務はグループ活動を継続して、長期にわたりこれらの患者さんの健康を支え、晩期合併症対策を実行して「小児がん白血病の真の治癒、子ども達の健康な成長の実現を目指した活動」を実施する事と考えています。